こんにちは^^
2023年度がスタートしました。
町では新生活の門出を応援するかのように色とりどりの花が咲き乱れていて本当に美しいです。
レッスンではクラス編成や新しいメンバーが加わり緊張気味な子どもたちです。
今月は基本練習や振り付けの前に、もっともっと大切な「チーム作り」をメインにレッスン内容を展開しています。
相手を信用するワーク
他の友だちがどのような人なのか知らない場合、振り付けや作品を一緒に踊るにはとても難しいことです。
そこで今月は相手を信用することに重点を置いてみました。今回は小学校中学年〜高学年の子どもたちが対象です。
・ペアになり先行後攻を決めます
・先行の人は目を閉じ後攻の人が目を閉じた人の身体のいろいろなところに触れていきます
・先行は触れられた方向へ進んでいきます
・後攻は相手が壁や他の人とぶつからないようにリードしてあげます
・役割をチェンジ
頭や四肢、身体の高いところや低いところ・・いろいろなところに触れてあげます。
ペアが何組もいる場合は他のチームともぶつからないように気をつけなければなりません。
目を閉じている人はペアのことを心から信用しないと恐怖心で前に進めません。
子どもたちは最初は怖がりながらもキャーキャーと声を出しながらこのワークに取り組んでくれました。
私自身このワークは何度も鍛えられたワークですが子どもたちのようにどんどんと進んでいくことができないので
目を閉じても物怖じせず進んでいく姿を見て、大人より恐怖心がなく凄い!と感心しました。
鏡の世界ゲーム
3〜4人のチームになり鏡の世界を作ります。
1人が前に出てあとのメンバーは対面し、前に出た子のポーズや動きを鏡のようにすぐに真似します。
ポーズや動きはカッコよくなくても完璧でなくても良いので音に合わせてどんどんと動いていきます。
予想外なものばかりが生まれて、初めましての子もいるなか対面している友だち同士で大笑いをしていました。
ポイントはどのようなポーズ、どのような動きでも相手を受け入れ一緒に動く、という点です。
物語を創り、物語に合わせて動きを創る
最後はクラス全員で物語を作ります。
「猫」というテーマのヒントだけを与えると子どもたちは張り切って物語を想像し合いました。
ストーリーはすぐに生まれ、「じゃあ飼い主はここね」「猫たちは飼い主をここで覗いてみてよう♪」
「飼い主はここで倒れちゃうの」などなど展開は目まぐるしかったです。
その後動きを相談しながら決めて数分の作品が出来上がりました!
あえてコミュニケーションが必要な状況でも大好きなモダンバレエ であればどんどんと会話が弾みました。
このような経験はきっと他の場面でも生かされていくのではないかと考えております。
相手を知り相手を受け入れる
モダンバレエ は身体を使って心と心の芯のようなものを繋げ表現することができる素晴らしい芸術です。
長い期間マスク生活を余儀なくされていた子どもたちは特に感情表現に対して高いハードルができてしまったように感じます。
友だちに触れたり、表情を思い切り使う身体表現は人間にとってとても大切なコミュニケーションの方法です。
モダンバレエを通して相手を知ることで自分自身もどんな表現をしても受け入れてもらえるのだという安心感が生まれどんどんと表現力が高まります。
今後もこのようなワークをたくさん取り入れ教室自体が自分自身をありのまま表現できる安全な場所として捉えてもらえたら嬉しいです。